2021/07/16
隠れ家のようなプライベートサロン~アロマテラピーの作用~香り
アロマテラピーとは、植物の香りを使って心身の不調を癒し、健康維持に役立てる療法です。植物から抽出した芳香物質である「精油」をキャリアオイルで希釈したものを使って行うトリートメントをはじめ、香りの拡散、吸入などの方法で心身のバランスを整えます。
香りは一瞬で心身をシフトする力を持っています。
香りの刺激が脳へ伝わるまでの時間は0.2秒以下。
歯痛や深部の痛みが伝わるまでの時間は0.9秒あるいはそれ以上だと言われているので、どれだけ早いかがわかると思います。
アロマテラピーには、心に対する働き、体に対する働き、皮膚に対する働きという3つの作用があり、心と体に同時に働きかけます。
心に対する働きは、精油をかぐとエンドルフィン、セロトニン、アドレナリンなどが分泌されるといわれています。
香りによって刺激される脳の部位は、情動、記憶、本能行動、食欲、性欲、睡眠欲、自律神経系や内分泌系の働きをコントロールしています。
これらは心の影響を受けやすく、感情が安定していると円滑に働き、病気にもなりにくいことがわかっています。
体調によって昨日はいい香りだと感じた香りが、今日は別の香りが心地よく感じることもあるので、その時心地よく気分が安らぐ香りを選んでみるのがおすすめです。
2021/07/07
隠れ家のようなプライベートサロン~レモン
【レモン】№25
柑橘系:さわやかなシトラス、レモンの香り
レモンとは、インドや東南アジアが原産の常緑低木で、樹高は3m程になります。
白からピンクの花を咲かせ、オレンジ系との雑種など、様々な種類が存在します。
レモンという語源は、柑橘類の果実を意味する「ライムン」というアラビア語や「リムン」というペルシャ語にあります。
ヨーロッパで栽培されるようになったのは十字軍の遠征より後になりますが、紀元前ではバビロニアで儀式に使われたり、古代エジプトでは肉や魚の腐敗防止や食中毒の解毒剤として使われたりしていました。
虫よけや虫刺されなどにも効果があり、万能薬として人々の生活に取り入れられてきた歴史があります。
心への効能は、意識を高揚させて理解力や記憶力、集中力を高め、意識をクリアにする効能があります。
鮮烈な香りが心の動揺を鎮めて冷静な状態に導いてくれます。
体への効能は、血行を促進して老廃物の排出を促し、むくみや冷えの改善に役立ちます。
殺菌作用が強く、空気中の菌を殺菌することもフランス人医師のジャン・バルネによって明らかにされており、感染症予防にも適しています。
レモンの香りを嗅ぐと唾液が分泌されることからもわかるように、消化を促進させて消化不良の解消に役立ちます。
主な使用法としては、芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、ヘアケア、スキンケア、クリーム、フレグランス、ホームケア、ハウスキーピングがあります。
2021/06/30
隠れ家のようなプライベートサロン~ゼラニウム
【ゼラニウム】№24
フローラル系:新鮮なグリーンと甘いフローラルが混ざったような香り
ゼラニウムとは、一般的に200種類以上あり、観賞用にも沢山栽培されています。
観賞用によく見かけるゼラニウムは、厳密にいうと精油に使われるゼラニウムとは違う属科に属し、多く使われるPelargonium graveolensは、1m位まで成長する多年生の低木で、ピンク色の花を咲かせます。
アフリカで何世紀も生活と密着して使用されていて、17世紀になってヨーロッパにもたらされ、香水の大切な成分となりました。
ローズの代用品としても広く使われています。
心への効能は、女性的な感覚と関わりがあり、理性や論理が感情を押し殺してしまいがちな人に感情を受け入れ、直感や創造性を促してくれます。
感受性を高めることは自分の感情を素直に受け入れ、リラックスすることにつながります。
体への効能は、熱を冷まし、気や血液の循環を促す作用があります。
特に神経系のバランスをとったり目に関わる症状、関節痛や神経痛、リウマチなどにいいと言われています。
また、リンパの滞留を改善すうことにも役立ちます。
主な使用法としては、スキンケア、沐浴、クリームがあります。
2021/06/25
隠れ家のようなプライベートサロン~プチグレン
【プチグレン】№23
樹木系:ウッディーな香りにフローラルは混ざった、爽やかな香り
プチグレンとは、ミカン属の常緑樹で、インド、ヒマラヤが原産で、そこから日本や中国、ヨーロッパへと広がりました。
ヨーロッパではビターオレンジと呼ばれ、日本ではダイダイと呼ばれています。
プチグレンは主にビターオレンジの木の葉と枝から抽出され、ビターオレンジの花からはネロリ、果皮からはビターオレンジの精油が取れます。
オレンジやレモン、タンジェリンなど、ほかの柑橘系の葉と枝から抽出されたものをプチグレンという場合もあります。
プチグレンは「小さな粒」を表し、もともとオレンジの未熟な小さな実から抽出されていたことから名付けられました。
心への効能は、鎮静作用により、プレッシャーや不安を感じている時に、それを乗り越える強さを与えてくれます。
自分の本当の気持ちに気づいていくことは、人生の道も明確になっていきます。
中枢神経を抑制する働きもありますので、安眠にも効果的です。
体への効能は、ストレスからくる消化器系や循環器系の不調(胃痛、下痢、便秘、動悸、不整脈、コレストロール過多)に有効です。
自律神経調整や免疫強化の作用もあるので、病後の回復やアレルギー性の咳や喘息にも効果を発揮します。
主な使用法としては、芳香浴、ボディトリートメント、フレグランス、ホームケアがあります。
2021/06/16
隠れ家のようなプライベートサロン~パチョリ
【パチョリ】№22
オリエンタル系:甘くスパイシーさがある土のような香り
パチョリとは、草丈1m程の多年生のハーブで、東南アジアの標高900~1800mの地域に自生しています。
紫がかった白い花を咲かせ、年に2,3回収穫され、その中で雨期のものが最高品質と言われています。
インドや中国の伝統医療で使われてきた植物で、インドでは19世紀位に衣服の香り付けに使用されていました。
また、乾燥させたパチュリの葉を衣服に挟むことで、防虫剤にもなりました。
心への効能は、土を思わせる香りから、気持ちをグラウンディングさせ、安定させる作用があります。
そのため、考えすぎや気の使いすぎの人の気持ちを安定させます。
また、官能的な喜びや、創造的な表現を促す働きもあります。
体への効能は、温めると同時に、消炎する作用があります。
過労などからの免疫力低下しやすい人に効果的で、疲れを取り除いてくれます。
また、腸にたまった水分を調整するので、下痢、便秘、消化不良などに役立ちます。
女性特有の、更年期やPMSといった症状にもいいと言われています。
主な使用法としては、芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、ヘアケア、スキンケア、クリーム、フレグランス、ホームケア、ハウスキーピングがあります。